VPNは論理的に自分だけのローカルネットワーク環境を作り出す技術です。珍しく日本が貢献しているジャンルでソフトウェアイーサープロジェクトというものがあります。これを使っている例も多いのですが、VPNは設定が難しいのが難点でした。
最近、とても簡単にVPNを作ることができるサービスを発見しました。VPNが使えるならば「固定IPアドレス付きLTEサービス」がいらないじゃないか、ということで解約しました。
Tailscaleというのですが、VPNに繋ぎたいデバイスからTailscaleに設定したアカウントに繋げば簡単にVPNネットワークが作れます。
現時点では無料というのも大きい。有料化されても安くしてほしいなぁ。。。
使えるデバイスはMac, IOS, Windows, Linux, Androidです。VPNはエンド・エンドでセッションをつなぐものですから、途中に介在するデバイス、例えばWiFiルーターやスマホにインストールする必要はありません。もちろんスマホからVPN内のシステムにアクセスしたいのであれば必要ですよ。
ただしLinuxはM1 Mac上のVMで、私が22.04にインストールする時はCurlでパッケージを取り寄せないとダメでした。
それでも今、Tailscaleは手軽なので急速に広まっていて、それぞれのデバイスタイプの導入手順を見つけることは簡単です。
アカウントに接続すると、今、繋いでいるデバイスとそのIPアドレスが出ますから、それでVPN内の通信は可能です。
もちろんVPNに繋いだままインターネットアクセスも問題ないです。
安心して使えると思います。
試しにコンパニオンコンピュータにしているラズパイでwebサーバーを立ち上げて、Androidからそのアドレスに繋ぐと見ることができました。
インターネットにはスマホをテザリングしてUSBから繋いでいます。これで携帯電話会社の電波の届く範囲内ならどこでも繋がります。
このようなサービスは導入手順がしばしば変わるのですが2025年3月時点では以下のとおり。
- tailsale.comでアカウントを作ります。
- ラズパイ上で
curl -fsSL https://tailscale.com/install.sh|sh
- ラズパイ上で
sudo tailscale up
- 最後にURLが示されるので、どこかで実行するとTailScaleにラズパイが登録されます。IPアドレスが割当てられているので、そこに接続すればOK。
- ラズパイにSuccessと表示され、インストール終了