「うみねこカンパニー」はドローンボートを制作する船体として塩ビ管をおすすめしています。
理由は
- FRPと比べると二桁くらい安い
- カタマランは操作しやすい(回転半径ゼロ)
- ダメージや経年変化で壊れても簡単に交換できる
- 浮力の変更が簡単(パイプの長短で調整できる)
欠点としてはあまりスピードが出せないことですが、なにかやりたいことがあってプラットフォームとする前提なら別段問題ないように思います。
口径の小さいパイプだとパイプカッターで切ることができるのですが、10cm(100mm)くらいになると簡単にいきません。
今まで次のようなものを試してみました。これだけで2万円くらいで、グラインダーだって1万円くらいします。
グラインダーで切っていくのですが、パイプを回転させるとちょっとであっても切断面は狂います。結果、断面をやすりなどで水平にする必要があります。
「おまえが下手なだけだろ」というつっこみが入りそうですが、毎日これだけをやっているわけにはいかないので、そんなにスキルが必要ない方法が必要です。
超大型パイプカッターもやってみました。日本では売っておらず輸入品です。
左と真ん中では少しパイプが歪んでいるのがわかりますかね。端のほうを切っているせいもありますが、かなり力を入れて回さないと切っていけません。ひとつ切るのも簡単なお仕事ではありません。ちょっとつらい。
どれも思わしくなく、工具としては激重なので買いたくなかったのですが、HiKOKI(ハイコーキ) AC100V 高速切断機 FCC14ST高速切断機をついに購入しました。Amazonで2万円しません。
これは砥石の大きさが355mmあり、100mmのパイプでも回転させずにそのままスパっと切れる大きさです。アルミパイプやレールもよく切るのでこれはこれでいいのですが、砥石で塩ビをカットすると絶対に溶けます。
色々調べて、チップソーを購入します。これはハイコーキの高速切断機にぴったり取り付けられます。
そしてモーターの回転を抑えるために山真製鋸(Y’sGOD JAPAN) SM-20A スピードマスター ブレーカー式スピードコントローラーというものを購入します。これがないと歯の回転が高速すぎると塩ビ管の断面が溶けます。
なんだか自分でも作れそうですが、ケースに入っておさまりがいいこと、使用可能なアンペアが大きいことと、安全装置がついていて、売っている製品はチップソーに適した範囲の2の前後の範囲にシールが貼ってあって使いやすいです。5000円でも、まぁいいか。
回転数を調整して切断した結果がこれです。
工場から出荷されたものと遜色ないと想います。
やっと、満足いく切断結果になりました!
さっさと高速切断機を買えばよかったのですが、重い、かさばる、使用時はかなりの音がしますからね。
まぁ、結論が出てめでたし、めでたし。