ドローンボート特有の問題としてパワーサプライの問題があります。
それは長時間航行のためにたくさんの電池を搭載するということです。
通常の電池事情
マルチコプタータイプのドローンの場合、現時点ではリチウムポリマーのバッテリーパックを買って取り付けると思います。
バッテリーパックごとにすでにスペックが記載されていて、自分の目的にあったものを買えばいいだけだし、リポバッテリーは通常、機体の下で風にさらされることで自動的に空冷されています。
さらにそれほどの時間飛ばないため、独自に長距離フライトするドローンでも作らない限り、市販品で悩まないはずです。
ボートも短時間ならLipoバッテリーでいけます。というよりも、そのほうがポピュラーです。
当サイトで主に使っているBlueRoboticsのスラスターT-200用としてBlueRoboticsで販売されている電池はすべてリチウムポリマー電池です。
リチウムポリマーは出力が強く、9C(たとえば1Ahの容量のバッテリーなら一時間に9倍の9Ahの電流を出力できる)などが普通にあります。
結構無理がききます。実際にテストした人の話しでは、それぞれに4S(14.8V) 17Ahで2時間程度走りますから、それでいいなら問題ありません。
LFPバッテリーの難しさ
一方、ボートらしく安全性と大量に搭載することを考えるとLFP(リン酸鉄リチウム電池)電池を使いたいものです。
理由は安価で大量に入手が可能、かつ爆発しにくいからです。
それではスラスターはどれくらいの電流を流す能力があればいいのでしょうか?
以下はすべて12V前提です。
BlueRobotics社のスラスターT-200は12Vで最大17Aの電流だとスペックにはあります。
二台並列だと34Aが理論上必要です。
実測するとLFP12V瞬間アンペア35Aのバッテリーパックを接続してフルスロットルにして、最大で22A程度でした。
LFPはリチウムポリマーほど無理な出力ができないので、バッテリーパックの容量が足りない場合には、並列に接続して出力を確保することになります。
たとえば10A出力ができると書いてあるなら、並列に繋いで20A出力にするのです。
逆にリチウムポリマーは並列に接続するのは難しいものがあります。最初から高出力のバッテリーパックを用意したほうがいいです。
大事なことはバッテリー容量は単位時間内の出力にも影響するということです。極端な例ですが、モーターに単三電池を繋いでもほとんど回らない理由は、単位時間内に供給できる電力が足りないからです。したがって、一時間あたりの出力をチェックして、余裕をもった設計にしましょう。
ところでバッテリーパックを接続するための便利なコネクターを発見しました。
バッテリーパックをふたつつなぐとよさそうです。同じLFPバッテリーはほぼ同じ電圧でしたら直列4個、並列4個までOKというのが普通です。
バッテリーパックは何種類かもっていますが、こういうのも持っています。
ソーラー発電充電用らしく、かなりお安いです。
なお、電源ケーブルはご注意ください。私、スピーカーケーブル使っていたら発熱しました。笑
きちんとシリコンケーブル買いましょう。
T-200モーターなどを使っていると片方で20A程度使いますから、電池は合計で50Ahを超えるものを用意すべきです。